私が昔務めていた会計事務所でのお話。

ある時、大学卒業して間もない新入社員がおりました。聞くと、無報酬(こずかい程度の給与)で働くとのこと。3年間の契約。その間に、貸借対照表・損益計算書の数字の読み方を習いたい。当時はそろばんで計算していた時代ですが、伝票の作成から試算表の作成まで出来るようになり、巣立っていかれました。

 

背景

お父様が弁護士で、弁護士の報酬は土地を現物でもらう事も有ったそうです。

お父様は昔、渋谷駅前の土地もらったそうです。その土地にビルを建て賃貸事業をしていました。

子供は2人、兄は優秀で東大卒、比べられるのが嫌で自分は余り勉強をしなかった。

お父様は、賃貸事業を次男に継承しようと考え、経理を身につけさせようと思い、会計事務所に奉公にだしました。会計は、会社全体を数字で現し、貸借対照表は財政状態を損益計算書は当期の利益を計算する大変便利なもの、会社の経営者は是非、会計の見方を身につけて頂きたいものです。