決算書で見るべきポイントを下記4項目の金額と率のうち①売上高の見方につて追加します。

    売上高 

    売上総利益(売上高-売上原価)と粗利益率(売上総利益/売上高)

    販売管理費と対粗利益率(販売管理費/売上総利益)

    税引前利益又は損失



基本的な事ですが、会社の支払の源はこの売上高です。売上高が無ければ経費も使えませんし、利益はでません。売上を最優先に見るようにしましょう。



手順1

売上を部門別(商材グループ・商流グループ・エリアグループなど)に分けます。

売上を分けて集計していない場合には、今後は分けるようにして頂ければ下記のような分析が行えます。

ここでのポイントは、細かくしすぎない事です。最初から細かくやってしまうと集計が続かなくなり、結果どんぶり勘定になってしまうからです。出来る範囲で出来るだけ行わなければ、時間と労力を無駄にします。まずは、大きく2つか3つに分類するところから始めましょう。

部門が分けられたら、どの部門が会社の柱になっているのか、それぞれの部門が売上高のうちどれくらいのシェアを占めているのかの数字を見ます。この割合がその会社における経営判断をする上でのシンプルな優先順位になります。

思いのほか、労力と時間がかからない部門が2割3割を占めていたり、逆に労力と時間をかけている部門でも売上高のシェアが5割程度しかない事もあります。まずは、客観的に会社の状況を把握しましょう。



手順2

部門別の売上高とシェアが確認できたら、次はそれぞれのマーケットの動向など外部環境を書き出してみましょう。思いつくことを可能な限り書き出します。

また、取引先の業績の動向など、将来に向けた情報の収集が行えれば有力な情報になります。



手順3

現状分析×外部環境を照らし合わせて、それぞれの部門の今後を考えます。

売上が伸びる部門を探す事も大切ですが、それと同じくらい売上が見込めなくなっている部門や事業を早めに把握し対策を考える事も最終的に利益を出せるかどうかの秘訣になります。中小企業においては赤字部門が収益部門の足を引っ張って赤字になっているケースが多く見られます。全ての部門が赤字という企業は殆どありません。

赤字部門が明確になったら赤字の理由を考えましょう。この際には、市場と競合の2つに分けて考えるとより経営判断を行いやすくなります。市場は伸びているが大手が参入して売上が落ちているのであれば、大手では出来ない販売方法や付加価値を模索してみる。競合は変わっていないが市場自体が縮小しているのであればその部門は最小限のコストにする若しくは撤退する。など、原因が分かれば対応方法も見えるようになってきます。また、この思考方法は、黒字部門の理由でも活用できます。



このように、決算書の数字をただの結果として見るのではなく、その数字の意味しているものを見る事で利益を出せる企業経営に近づけると考えます。

様々な経営者様とお付き合いさせて頂いておりますが、長期的に利益を出せる企業の経営者様ほど数字の内容・意味しているものを確認しておられます。決算書の数字の意味を考える事が利益を出せる企業経営の第一歩であるといえるでしょう。