最近、空き家が社会問題となっています。
その大半が賃貸用住宅であったり、相続未登記の物件、または所有者不明の物件であったりします。一般的には不動産売買をすれば必ず名義変更の登記を行います。
なぜ、空き家が発生してくるのでしょうか。その原因は何でしょうか。
現在、相続登記は任意となっており、強制されておりません。
居住用建物は固定資産税の減免措置があり安くなっております。そのため更地にすると税負担が重くなります。
結果として放置することになります。
財産を代々引継ぐためにあえて共有にしたり、土地・建物を別々に所有してりするケースも見うけられます。
賃貸用住宅も少し過剰になりつつありますが、相続税において、借金して賃貸住宅を建設すれば節税となるため、建設会社が勧めます。それは、借金は100%負債で相続財産から控除されますが、土地は貸家建付地の減額、建物も固定資産税評価額の貸家減額あり、それなりの減額があります。路線価の高いところでは節税効果は大きいです。そこで建設会社はアパート建設を勧めます。
親の代の相続で登記をしわすれたため、そのままになっていることも見受けられます。
子→孫→曾孫 時間の経過とともに相続人は増えて行きます、しかも、お互いほとんど面識のない人が多くなっていきます。ますます、遺産分割協議書をまとめるのは大変になってきます。
相続人間の意見が合わず、売りに売れないケースもあります。
空き家になって建物がボロボロになっても、そのままになっている傾向にあります。建物や庭の手入れをしないと環境を悪くし、治安も問題が発生してきます。
以上のように空き家にしておくことは誰の得にもならず、社会的に損失と思われます。
[月刊新松戸掲載]
コメント